インタビュー

健康志向の飼い主の味方!ペット漢方とは何かをわかりやすく伝えます!

第二回のWaterO's Mediaのインタビューは、いま大注目の「ペット漢方」です。皆さん、漢方とは何かそもそもご存知ですか?普段飲んでいる方も、そうでない方も、これを機会に学んでみましょう!ペット漢方「Uchinoko(うちのこ)」を販売されているお三方にインタビューしてきました。

健康志向の飼い主の味方!ペット漢方とは何かをわかりやすく伝えます!

arrow_drop_down 目次

皆さま、こんにちは。WaterO CEOの鈴木祐太郎です。

WaterO Mediaは、「ペットオーナーに真実の情報を届ける」というコンセプトで、ペットとの暮らしにまつわる様々な情報をお届けするメディアサイトです。ペット大好きな方はぜひ、お気に入り登録して下さいね!

無料Facebook コミュニティの「WaterO Community」では、WaterO Mediaの記事の先行公開や、ペットの健康に関する勉強会を行っていますので、興味のある方はぜひ申請してくださいね!(申請はこちらから

今回は、WaterO Mediaの第二回目のインタビュー企画です。

第二回目は、インターネット通販でペット漢方を販売されている株式会社プロキオンの的場さん、ペット漢方を製造・監修している漢方薬局運龍堂の佐藤さん、ペット用漢方の問診システムを開発された藤本さんに「ペット漢方とは何か?」オンラインインタビューさせていただきました。

漢方というと、人間が使う物というイメージが大半だと思いますが、「ペット向けの漢方」もあるとの事!

愛する我が子の健康を願う飼い主さんの選択肢が広がりますね。

それでは、ペット漢方のインタビュースタートです!

自己紹介

今日はインタビューのお時間ありがとうございます!
今日は、ペット漢方とは?というテーマでインタビューさせていただきます。
そうしましたら、的場さんから皆さまを簡単にご紹介いただけますか?

そうですね、私から簡単にご紹介させていただきます。
まずは漢方薬局運龍堂の佐藤先生です。ペット漢方の製造元になっていただいて、調達、ブレンドの監修、実際の製造まで行っていただいています。

よろしくお願いします。

続きまして株式会社ナチュラルの藤本さんですね。
ペット漢方も、他社との差別化の意図で、ツールを開発しました。ペット用漢方の問診のシステムなのですが、その子の性格・体質に基づいてオススメの漢方がご提案できるような仕組みをWEB上で開発していただきました。

よろしくお願いします!
今日は社員の港(しおり)というメンバーも参加させていただきます。

あとは私ですね。株式会社プロキオンの代表の的場です。
本日はよろしくお願いします。
プロキオンは、動物病院の運営や動物病院の経営コンサルティング、イベントの企画などを行っている会社です。
この3人で連携してペット漢方を販売している形です!

ありがとうございます!
今日はペット漢方についてたくさん教えて下さい!

ペット漢方とは?

それでは早速。ずばりペット漢方とは何ですか?

じゃあ、せっかくなので、ここは、製造元の佐藤さんからお話していただいていいですか?(笑)

私ですね(笑)
ペットにも簡単に、漢方を飲んでもらおうというコンセプトで作った漢方の製品です。最初に言っておくと、ペットも人間も基本的には使うものが一緒なんですよ。なので、ペット漢方と呼ぶのも変な感じなんですよね。ヒト漢方って言わないと思うので。

ちょっと補足として、ペット関係のサプリメントや医薬品の多くは、実は人と同じものが多く使われていたりします。動物用医薬品などは特に薬の名前が変わっているだけで、内容成分は人が処方されるお薬の成分と同じものがほとんどです。

しかし、もちろん例外もあります。犬や猫、またその他の動物にとって有害な成分や、摂取する量によって体に負担のかかるものもありますので、今回のペット漢方は弊社の獣医師も含めて、使う漢方素材が犬や猫に与えても量的にも問題ないものを選んで配合しております。

そうなんですね!

はい!安全性の意味でいうと、獣医師と薬剤師が共同開発している部分でも自信を持ってオススメできると思っております。また人間と同じ品質の漢方をペットにも幅広く使ってもらうために、分かりやすくあえて「ペット漢方」という名前を付けて活動しています。

そういうことですね。

僕は漢方というものを使った事が無いんですが、そもそも「漢方」って何ですか?

漢方というのは、日本で生まれた単語なんです。昔、大陸から伝統医療が日本に渡ってきて、日本で独自に発展したのが「漢方」なんですよね。江戸時代に蘭学が入って来たタイミングで、きちんと区別するために出来た言葉が「漢方」なんですよ。基本は使うものや考え方は、中国と同じものが多いです。日本の気候風土に合わせたり、言葉の定義が違ったり、中国のものと違う部分もあります。一言でいうと、日本育ちの伝統医療ですね。漢方というのは、理論や考え方を言います。ここで使うお薬は「漢方薬」と呼びます。ですので「ペット漢方」というのは、漢方の理論を使ったペット向け製品、という事になります。医薬品ではないです。

そうなんですね。医薬品でないという事ですが、位置づけでいうと、どこに当たるのでしょうか?

税制上はペットフードは雑貨に分類されてしまうのですが、人間で言う所の「健康食品」に分類されるものになります。

ペット漢方のメリット

ペットの健康にすごい役立ちそうなイメージがあるのですが、ペット漢方を日頃の食事に取り入れると、どのようなメリットがあるのですか?

ものによって違うんですよね。今回は3種類用意しています。漢方には「気・血・水(き・けつ・すい)」という考え方があります。「」というのは「身体をつくる材料、エネルギー」の事を指します。「」というのは、「血液の機能、血液自体」を指します。「」は「血液以外の体液」の事を指しますね。これが必要量そろって、身体の中を巡っているという事が重要なんです。逆にこれが滞るとすごい悪影響があります。この3つの巡りを整えるために、3種類の漢方をご用意しています。なので、どういうメリットがあるのか?と言われると、「気」「血」「水」の巡りを良くする、という事になりますね。

なるほど。3つの内、どの漢方を取り入れると良いか、はどのように判断ができるのですか?

これが中々難しい、という事で今回WEB問診ができるようなシステムを開発しました。質問に答えて頂くと、「あなたは気の巡りが良くないので、気の漢方を取り入れると良いですよ。」という風に回答が出ます。それを参考にして頂く形ですね。

そういったシステムがあると、飼い主さんにはとても分かりやすいですね。ちなみに、漢方はどういったメカニズムで巡りがよくなるのでしょうか?

これが難しい所なんですが、こういうメカニズムで、というのは決まっていないんですよ。ただ、臨床データはあるんです。例えば、ミカンの皮。これは「気」の漢方に入っています。自律神経を整えるとか、胃腸の調子を整える、という事は分かっているんですね。全てを科学的に解明する事は出来ていないんです。飲んだらこうなります、という臨床データは取れるんですが、この成分が入っていて、こうなる、という事を全て確定させるのは難しいのかなと感じます。

そうなんですね。この漢方は、飼い主さんは普段どのようにペットに与えていくのですか?

漢方自体は、粉末になっています。普段の食事に混ぜて与えてください。

イメージとしてはふりかけに近いです。ドライフードでもウェットフードでも、おやつにでも対応してます。ただ嗜好性があるので、臭いを嗅いだ際に少し嫌がる場合などは、先ずは大好きなおやつなどによく混ぜて与えてください

慣れてきたら、普段のフードなどにふりかけて、よく混ぜて与えてみてください。開発当初に嗜好性チェック試験も行っており、わんちゃんの場合は90%以上がちゃんと食べてくれています。おそらくですが、漢方素材の場合、自然由来のものがほとんどですので、わんちゃんやねこちゃんが本来、その時の体調で体が欲しているものを本能的に感じている部分もあるのかもしれません。

他にもペット漢方を販売している会社はあるんですか?

あまりないですね。ペット用のサプリメントの市場が少しずつ大きくなってきた所ですので、これから伸びてくる分野なのかなと思います。

ペットの健康のための、新しい商品という事ですね。1人でも多くの飼い主さんに届くと良いなと思いました。

ペット漢方をやろうと思ったキッカケ

そのような新しい商品である、ペット漢方ですが、始めようと思ったキッカケを教えて頂けますか?

私でいうと、大学時代は薬学部で学んだんですね。ですので、もともと漢方には興味がありました。そこから、社会人になりメインの事業が動物病院の運営といったペット関連事業という事で、漢方の知識とペットを組み合わたビジネスをやってみたいなと思っていました。

私の場合はシンプルで、飼い主さんから相談を受けるようになったんですよね。最初は飼い主さん自身の相談から、「実は自分が飼っているペットが調子が悪くて」と相談を受けるようになりました。以外とそういう悩みが多いんだな、と感じました。あとは、漢方は体重換算で適正量を出すのですが、人間に比べてペットは体重が軽いので、金額も抑えられてかつ高品質なものを提供できるなと思いました。なので、ちゃんとした良い物を、活用して貰えたらなという思いがあって始めました。

僕のキッカケは、もともと薬膳とかそういった中医学の講座を受けていて、そこの繋がりで最初は的場さんのお母さんとお知り合いになりました。その少し後に、的場さんのお母さんから「息子がペット漢方をやるみたいなの。」というお話を聞きました。元々、佐藤さんとは人間用のものを一緒にやろうと話をしていた所で、ペット用もやりたいね、という話になりました。そこで的場さんのお母さんに、的場さんを繋いで頂いて、ペット漢方を3社でやりましょう、という事で参画する事になりました。

なるほど、ありがとうございます。素敵なご縁があって今がある訳ですね!

私は今回、診断のWEBシステムを作ったんですが、中医学の診断って中々知識や経験がないと難しいんですよね。それを少しでもわかりやすくて誰でも気軽にできたらいいよね、というコンセプトで今回開発しました。薬局で実際に使っているものを、落とし込んでいこう、というやり方で作りました。

すごいいいですね。今のコロナの時期、わざわざ出かけなくてもオンラインで出来るなんて。

私実家で犬を飼っているのですが、「どういう症状が出たら体調があまり良くないのか」とか、分からない方が大半だと思うんです。それを、該当するものをチェックするだけで、中医学的な考え方でみた時に、きちんとアドバイスが貰えるのは非常に価値があるのではないかと思っています。どちらかというと悪くなった時に治す、というより悪くなる前に予防をするアプローチになります。

飼い主さんのお声

これまでお客さまからのお声で印象的だったものって何がありますか?

毛艶や皮膚に困っている飼い主さんって多いんです。病院に行くとステロイドが出されたりとか、お薬でのアプローチが多いんです。そうすると一時的に治ったとしても再発してしまう事があったりします。使って下さった飼い主さんのお声として、「毛艶がキレイに改善しました」「毛が生えてきました」というような声があったのはすごく良かったと思っています。後は、「気・血・水」の特に「水」になりますが、「涙やけ」についてですね。「涙やけ」の改善に使って頂いておりまして、犬種によってははっきりと治った、という声も上がってきています。ワンちゃんの場合、見た目が良くなると飼い主さんも気づきやすいです。外見的な症状に変化が出やすいのは嬉しいなと思います。

嬉しいお声ですね!
毛艶、皮膚、涙やけにお困りの飼い主さん、ぜひウェブサイトチェックしてみてくださいね。

ペット漢方「Uchinoko(うちのこ)」

ここまでで、かなりペット漢方について興味が高まっているのですが、実際にどんな商品があるのか、教えて頂けますか?

わかりました。より詳細な説明はウェブサイトにありますので、そちらをご覧頂くとして、簡単に説明していければと思います。3種類あるのですが、「Uchinoko 気の巡り」という商品になると、イチョウの葉、サンザシ、ミカンの皮、ガジュツなどが入っています。気でいうと、ストレスを除くものと胃腸の調子を上げるものが多いです。「Uchinoko 血の巡り」になると、朝鮮人参なんかが入っていますね。朝鮮人参、クマザサ、マツバの3つなんかは血の巡りを良くすると言われる組み合わせなんですよね。この3つはサラブレッドが飲んでいたりします。「Uchinoko 水の巡り」でいうと、ハトムギ、ミカンの皮、ノギク、デンシチなんかが入ります。一番重要なのは「気」です。エネルギーは全ての土台になりますので。どれが良いか迷った時には、「気」を使って貰うケースが多いです。具体的な症状がある場合は、分かりやすいです。「涙やけ」があったら「水の巡り」、「毛並み」だったら「血の巡り」というような形です。

一飼い主の立場から意見を言わせて頂くと、やっぱり大切な我が子のようなペットには「副作用が無いもの」を選びたくなります。自然由来のものを使っているので、副作用の心配が無いペット漢方が広まったら良いなと思っています。ちなみに私はうさぎを飼っているんですが、犬・猫に限らず、たくさんのペットの飼い主さんが興味を持ってくれたらと思います。

ペット漢方について、ここまで詳しくお話して下さって有難うございます!素敵な商品ですね。1人でも多くの飼い主さんが興味を持ってくれたらと思いました!

全国の飼い主さんへのメッセージ

では、最後に全国の飼い主さんへメッセージをお願いします。これだけは伝えたい、という熱い想いをどうぞ。

人が使って良いものをペットにも」というコンセプトで始めたこのペット漢方の事業なのですが、ペットを通して健康的な効果が見えた時に、「私も漢方試してみようかな」という人が増えて、漢方を前向きに捉えてくれる人が増えたら良いなという想いがあります。それで健康になる人が増えたらと思います。自分の健康管理は自分でしましょう、というのがこれからの基本になるはずなので。

漢方っていうのは、同じものでも「食品扱い」になるものもあるし「医薬品扱い」になるものもあるんですよ。「ペット漢方」は医薬品扱いではなくて「食品扱い」になっているものを混ぜて作っています。

中医学だと、普段の食生活で体質改善しようというのが考えのベースです。ただ症状が進んでしまうと食品で改善されない、または時間がかかる、または大量に摂らなければならない。それだと現実的じゃないので、効力が強い漢方を使うというイメージです。ただ、食品も漢方も自然由来のものなのでそこまで区別がある訳ではなく、効果が強いか弱いかで判断している傾向があります。症状があるので、普段の食事に漢方を入れて改善しましょう、改善したらまた普段の食事に戻しましょう、というような使い方が印象としては強いです。猫は腎臓が弱くなりやすかったりするので、どこかしらに症状が出やすいと思います。そういった場合には飲み続けて頂いた方が良いです。

元気な子も飲ませてあげた方が良いのでしょうか?

そうですね。なかなか100%元気って無いと思うんですよ。漢方を飲んでみて、初めて100%の状態を知る、という方もいるくらいですので。例えば、血流を良くするものは、寿命を伸ばすという風に漢方では言われているんですよね。まず病気にさせないという事が大事だと思うので、普段から漢方を飲ませて上げるのが良いと思います。

メッセージありがとうございます!ペットの健康を願う飼い主さんの選択肢の1つになったら最高ですね。今日はお忙しい中、お時間頂き有難うございました!

今、大注目のペット漢方のインタビュー、楽しんで頂けましたでしょうか?

1人でも多くのペットの健康を願う飼い主さんに、こちらの記事が届いて参考にして頂けたらと思います。

ペット漢方についてもっと知りたい!という方はぜひ、ペット漢方.comのウェブサイトを覗いてみて下さいね!

次回のインタビュー記事もお楽しみに!!

ゲスト:藤本翔太

㈱ナチュラル代表。1987年生まれ、宮城県登米市出身。高校卒業後、製菓・調理業務に従事する。2012年に国際薬膳調理師を取得して独立。2014年に株式会社ナチュラルを設立、以降ウェブ制作・システム開発業務に従事する。

ゲスト:佐藤貴繁

運龍堂(株)代表。北海道大学大学院薬学研究科博士後期課程を終了後、博士(薬学)を取得。2012年「杜の都の漢方薬局 運龍堂」開局。2013年「宮城県自然薬研究会会長」に就任。2017年「宮城県伝統生薬研究会会長」に就任。

ゲスト:的場雄大

㈱プロキオン代表。幼い頃から獣医師でもある父の背中を見て育ち、いつか自分も動物と関われる職業に就きたいと考え、大学在籍中にペット業界向けのコンサルティング会社を設立。仙台と東京を中心に、ペット業界に進出したい個人・法人様向けに新規事業企画から開発支援、業界企業とのコネクションサポートなどを行う。現在は特にペットにおいても「薬」との向き合い方を考え、ペット向け漢方の開発・製造に力を入れている。

著者:鈴木祐太郎

株式会社WaterO CEO。1993年生まれ、静岡県御殿場市出身。共働きの両親の下、中学1年から猫2匹を実家で飼い始める。大学時代、最愛の猫に会いたいがあまりに、東京と静岡を行ったり来たりする生活を送る。慶應義塾大学経済学部卒業後、人と組織の可能性を最大化させる事に憧れを抱き、コーチングファームに就職。コーチング・コンサルティングの基礎を学ぶ。その後、ブライダル業界、飲食業界、化粧品業界、WEBマーケティング業界での業務を通し、幅広い人脈と知見を蓄積。「全てのペットが健康に暮らせる社会を当たり前にする」を目指し、株式会社WaterOを設立、代表に就任。現在クラウドファンディングにて、日本初の愛犬・愛猫専用酸素補給水WaterOを先行販売中。